2020/12/22 20:52

こんにちは


ラブわん製品・製作担当のメイソンです。



前回の【石を割る】作業に続いて、

今日は、【石を切る】ということについて話したいと思います。

画像は、グルグルと回転するブレードで石を切っているところです。


このブレードの歯(石を切る部分、先端のシルバーの部分)には、
人工ダイヤモンドの粒々が入っています。

小さなブレードなら数十万円、大きなものだと、百万円以上になります。

高価なものですし、ダイヤモンド入りのブレードなんだから
半永久的に使えそうなものなんですが、

残念ながら、すぐに減ってしまいます。
条件によっては、1ヶ月持たないような時もあります。


そもそも石を切るというのは、ハサミで紙を切るような感じではなく、
石そのものを削る作業なので、摩耗が激しいんです。

石を削るわけですから、凄まじい熱が発生します。
なので、大量の水をかけながらの作業になります。
冷却と潤滑のためですね。


画像のような、自動の切削機ならいいんですが、
手動のものだと、どうしても体が濡れてしまうので、
すっごく寒いんです。冬はめちゃめちゃ辛い仕事です。


もう一つ辛いことがあるのですが、
それは、切っている時に発生する爆音です。
私の育った町は石材加工の町だったので、
町中どこに行っても爆音でした。

地場産業だったためか、この爆音については黙認状態でしたね。
私は、子供の頃からずっと爆音の環境で育ったので、
それを普通のことだと思ってました。


しかし、当然と言えば当然なんですが、
爆音の中で仕事をしていると、
結構な確率で難聴になってしまいます。

私も軽度の難聴でして、
よく聞こえないので、つい声が大きくなってしまいます。

比喩じゃない、ホントの職業病です。ハイ。



石を切ったら、今度は切った面を磨きます。

次回は【石を磨く】です。




メイソン