2020/12/18 15:12


こんにちは

ラブわん制作担当のメイソンです。


上の画像の中の三枚は、スペイン産の黒い大理石、ネロ・マルキーナで、
右下の一枚だけが黒御影石です。

画像で見ても結構違いますよね。
職人として、加工している感触も全然違いますし、使う道具も違います。

御影の方が硬くて乾いた感じ。
大理石はシットリとした質感。

例えば、屋外で使用した場合、固い御影石の方が劣化に強いです。
何年もツヤが落ちません。

大理石は、次第にツヤが曇ってきます。

経年劣化は材料の持ち味の一つなので、
楽しんでいただけるといいのですが、
気になる方は、屋外用は御影石がオススメです。



ところで、多分みなさんにとって、石って丈夫なイメージがあると思うのですが、
実は、とっても脆いです。

ちょうどガラスみたいな感じで、硬くて脆い。
粘りのない材質です。

鉄なんかだと、硬いけど粘る。
変形に強いので、落としても簡単には壊れませんが、
石やガラスは、硬いけど脆いので割れる・・・

実は取り扱いに緊張する素材なんです。

ちなみに、画像の石はラブわん製品に加工される実物なんですが、
かなりピカピカで綺麗です。

もちろん、そうじゃないものもあります。
石製品も、石質や磨き方で品質がかなり違います。

こうして画像でアップできるのは、本当に質の良いものです。
あまり良くないものを写真に撮っても、こんな風にキレイな画像にならないんです。
たとえ同じ種類の同じ名前の石であっても、
取れる場所や時期、加工の丁寧さで全然違うものになります。

スミマセン・・・ちょっと自慢しちゃいました。



画像を見るとわかるように、
天然石なので同じ模様のものはありません。

模様の入り方は好みなので、
基本的には、好きな石を選べばいいのですが、
割と複雑な模様の石の方が、ゴールドレターが似合います。


例えばこんな感じ。


シンプルな模様だとこんな感じ。


好みなので、どちらでも良いのですが、
大理石らしさ、っていう意味だと模様があった方が
雰囲気が出ていいかもしれません。

ただし、浅い彫刻の場合は、
模様の少ない黒御影石がおすすめです。
大理石の場合、浅い彫刻では模様の強さに負けてしまいます。


白い大理石か?黒い大理石か?と言われると、
白い大理石、イタリア産のビアンコ・カララが
最も大理石らしさを持っていると思います。



マーブル模様っていうと、この模様を連想しますよね。
まさに大理石の王様。






ところで、全く話は変わるんですが、
お墓の中に、ご先祖さまの戒名を彫刻してある
板石があるのをご存知でしょうか?
「墓誌」という名で呼ばれたりするものなんですが、
亡くなった方がいると、新たにその方の戒名を彫刻する板石です。

ですから、
新たに戒名を彫刻するたびに追加料金が発生します。
全国的な相場が、およそ3〜8万円ってところでしょうか?
値段は墓誌の設置場所や戒名の文字数など、いろいろな条件に左右されるので、
結構バラツキがありますね。

ただ、基本的に「石に文字彫刻をする」仕事の値段って、
上記の価格くらいになっちゃうんです。
プロッター、コンプレッサー、サンドブラストなどの装備と、人件費です。

まあまあ3Kのハードな仕事だし、
右から仕入れて、左に出荷・・・という訳には行かないので、
それほど値崩れしません。
仮に値崩れしたら、とんでもなく厳しい時給になっちゃいます。


でも、初めてオーダーされる方などは、
高い値段設定だと感じるようですね・・・


お客様がその仕事の価値をどう感じるか?
我々は、お客様が納得のいくサービスを提供できているのか?

それについては、やはり売る側の努力がもっと必要なのかもしれません。



ちなみに、ラブわん のメモリアルプレートへの彫刻は、
戒名彫刻と同じか?それ以上の手間がかかってます。
手を抜くと、あのクオリティーが全然出ないんです。

アルファベット、特に筆記体はお断り、
という業者さんがいるくらいに面倒なんですが、


ラブわん はカッコイイから作ってます。
手間暇かかりますが、見た目が全然違いますから・・・



ただ、廉価版の制作も考えています。
もっとたくさんの方にお届けできるように試作中です。



メイソン










このブログの記事(ペットロスの緩和を目指したメモリアルプレート)が
BASE MAGに掲載されました。よかったらご覧くださいませ。