2020/12/17 12:16


こんにちは、
ラブわん製品、制作担当のメイソンです。

読んでくださる方の利益になるように、
本音で語ってみますね。

ペット位牌を作る作らない、
魂入れをする、しない、について、

どうしたらいいのか?

の、ガイドラインです。
参考にしていただけると幸いです。




私は石材業を営んで32年になります。
なので、それなりの経験があります。


石材業を営んでいると、
お墓を建てる機会(人間のお墓)が沢山あります。
そんな時、お客様の少し込み入った仏事の事情が垣間見えることもあります。

また、私の家族の中に葬儀社勤務者がいて、
葬儀にまつわるトラブル、
仏事にまつわる親族間トラブル、
喪主とお寺とのトラブルなどを聞きます。


そこで、「ペットの位牌をどうしたらいいのか?」を判断するために、
「人間の仏事決定時のトラブル」が参考になると思い、
それを例にとってみたいと思います。






仏事トラブルの種類、原因は様々なんですが、
ひとつ例を挙げると、「アドバイス」によるトラブルがあげられます。

事情通の関係者(まあまあ近い親戚)が、当家(喪主、亡くなった方の家族)に対し、
「仏事にまつわる作法に決まりはない」というアドバイスをする場合があります。

「慣習に縛られずに、自由に葬儀や法事などの弔い方、段取りを決めていいんだよ」
という意味です。


ところが、そのアドバイスを真に受けた当家が、
本当に自由に仏事の決定をしてしまうと、


さっきまで「決まりはない」と言っていた本人が、
「仏事にまつわる作法は決まっている。常識だ!」
と、真逆の意見を言い出すことがあるのです。

おそらく、「自由だ」と言ってはみたものの、
当家の仏事の決め方が、「常識の範囲を超えている」と思ったのでしょう。


そんな時、アドバイスを真逆にした『事情通の親族』は、
ほぼ確実に興奮しているので、
関係者一同が対応に追われ、困ったりします。

そして大抵の場合、
『事情通の親族』の顔を立てて予定変更、
ということになります。結構大変です。



若い方や、都会にお住まいの方だと、
仏事の習わし、慣習に関わったことがない方もいるでしょう。

核家族化が進んで久しいので、
身近に亡くなった方がいなければ、
葬儀や法事の経験をすることはないですからね。

でも、年配の方や地域の慣習に精通している方だと、
ご自分のやり方というのが、心の中では厳密に決まっています。

いわゆる「常識」です。

物分かりがいい顔も最初だけです。
お酒が入ったりするとさらにヒートアップ、ついには普段からの確執の表面化・・・

「〜〜に決まってるだろ!そんなの常識だろ、分からんのか!」って感じですかね。
こうなったら、もう誰にも止められません。
不条理を感じながらも、当家の方は渋々従うハメになる・・・




今回お話しさせて頂いたのは、
ただの一例なんですが、

そこから見えてくる事は、仏事に対する知識のない人と比較すると、
事情通の「仏事に対するこだわりは強烈だ」ということです。


まぁ、これは人間の仏事にまつわることですので、
思い入れやこだわりが強いのも理解できます。

ならば、ペットの場合は大丈夫か?
というと、
個人的には「大丈夫じゃない」と思います。



ネット検索して、ペット供養の記事をみて見ると、

「ペットの弔い方に決まりはない・・・」と、最初はソフトな意見を書きながらも、
埋葬方法から、供養方法、位牌の取り扱い、ペットにも法事が必要、云々・・・

「決まりがない」と前置きしながらも
徐々に、決まった段取りを踏まないといけない雰囲気が漂よってきます。

それは勿論、「お客様にこうして頂くと利益につながる・・・」
といった我々業者側の思惑もあるのですが、

またそれとは別に、仏事に対するそれぞれの強いこだわりが存在します。
最初は、色々な選択肢を許容していても、
どこかの時点で選択肢が狭まり、さらには意見が断定的になり、
最終的には、取説、マニュアルのような言説になったりします。

ネットの情報の中には「ペット供養とはこうだ!」って感じの、
お坊さんによる「イカツイご指導、ご説教」が掲載されているページが
結構沢山あるように感じました。



ただ、それとは対照的に、
「仏教とは〜〜なので、ペットに対する考え方は〜〜、故にペットの位牌は〜〜」
という論理的で冷静なページもあり、
基本的には、ネット検索の情報からでも取捨選択できると感じました。
周囲に相談するよりも、感情的になられないで済む分、マシかもしれません。

私個人としては、冷静な意見の方が聞き入れやすかったです。

「これが常識なんだ!」という、仏事にまつわる意見は、
当然のことですが、宗教的な要素を多分に含んでいます。

非常にセンシティブな分野ですので、
ともすると感情が昂り、他者の考えを排除する方向に働いてしまいがちです。

「常識」なんてものは、「同じ価値観を持った人同士の、狭い範囲でしか通用しない」
そんな、普段であれば簡単にわかるはずのことも、
こと、仏事となると冷静さを失ってしまうのでしょう。

そんな感情的になった説教を
ペット・ロス状態の時に聞きたくありませんからね。





で、上記を踏まえた上で、
私の個人的な仏事の判断、決定方法なんですが、

私は、いつも自分の菩提寺の住職先生に意見を伺い、それに従うようにしています。
「なんだよ、言ってることと違うじゃん」
と、思われるかもしれませんが、

これが、私の立場と周囲の「常識」、
それらの環境を総合的に判断して下した決定なんです。

冷静な良いオピニオンリーダーを持ったのでラッキーです。
それが私の環境なんです。
私の菩提寺の住職先生は、物静かで、全く高圧的だったりしません。
どんな質問をしても答えてくれますし、
その問答自体がとても人生勉強になったりします。

まぁ・・・正直にいいますと、
自分で考えなくて済むし、御意見番への説明がすごく楽です。
この方法であれば、まずどこからも反対意見は出ません。

ペットちゃんの仏事に関してもそうです。




まとめますと・・・

ペットちゃんの仏事に関して、
誰かに意見を求めると、最初はソフトで物分かりが良さそうだったとしても、
その心の中には、強烈な「常識」が隠れています。

その「常識」は、主張する人にとっては宇宙の真理なのですが、
当然、狭い範囲でしか通用しません。

ペット供養、ペット位牌の魂入れをする、しない等についても、
「常識」を強烈に押し付けられると、後悔につながる可能性があります。

できるだけ飼い主さんの意向を反映した供養方法を選ぶためにも、
あるいは、ペット・ロス緩和のためにも
感情的な「常識」からは、身を守りたいところです。


私のように信頼できる誰かに依存してしまうのも、一つの方法だと思います。
もちろん、「菩提寺の住職先生の意見を聞け」という意味ではありません。

飼い主さんの環境や立場、ご自身の考えを踏まえた上で、
周囲の「常識」をどこまで取り入れるか?だと思います。

私の場合は、周囲の「常識」に対する判断を住職先生に委ねている、
そうすれば、自分も周囲の人達も納得できる、そんな感じなのです。

割とオススメですよ。


そして、
これは当然なんですが、

飼い主さんに「周囲の常識」が
気にならないくらいの強い信念があるならば、
位牌に関しても、供養に関しても、その信念を貫くのが一番だと思います。



ハイ・・・
という話でした。


ペットちゃんとお別れしたばかり・・・などの時には
他人の強力な主張をぶつけられると心が折れてしまうので、

できれば、あらかじめ情報収集して、
ペットちゃんの弔い方、お墓、位牌などをどうするか?
決定してあると、相当楽ですね。


考えたくないですけどね・・・




メイソン















このブログの記事(ペットロスの緩和を目指したメモリアルプレート)が

BASE MAGに掲載されました。よかったらご覧くださいませ。